皆さん「半立体ポスター」ってご存知ですか?
そう!読んで字のごとく立体感を持った「跳び出たポスター」ですね。
僕がこの「半立体ポスター」というカテゴリーを知ったのは、某美術展に出品したのが切っ掛けで、当時、ポスターイラストを紙に描くという概念が吹っ飛んだ思いがした経験でしたw
正しくカルチャーショックでした!「絵=絵具」で描く…という凝り固まった考えから解放された経験とも言えます。
それ以来、僕はあらゆるこだわりを一旦捨てて、新しく自分で作品制作のイマジネーション構築を再編集して「絵=絵具」だけでは無く「絵=ペンキ」「絵=釘」「絵=ボルト」…という風に、作家ならこだわるであろう「顔料」「染料」という芸術作品制作アイテムへのこだわりを持たないようにしたんです。
そして、やがて自分でも半立体作品を制作するようになり。公募展などへも出品するようになって、作品数は少ないですけど公募展での半立体作品は全部、ハズレ無しで受賞する事ができました。
因みに、上記の半立体作品のベースは合板を使用していて、各パーツをボルトねじでジョイントしています。また、手足指は蝶番(ちょうつがい)で接合されていて、振動や風でプラプラ揺れるようになってます。
そして背景の処理は絵具使用せず水回りのコーキングシリコンにペンキを混ぜて塗ってモリモリ加工しています。
因みにすべて材料はホームセンターで買ったものですw
ポスターイラストを製作するから画材店で買った絵具やメディゥムといった贅沢な材料は一切使用していません!w
だから当然、画材店で買った材料で製作した作品よりは耐久性は保証積みって分けですw
まあ、それはそうと。
上記の作品でもお分かりいただけると思いますが。僕は「合板」を各パーツごとに切断加工して制作しているんです。
この「合板」を使った半立体作品が、僕の半立体制作の基本形式なのです。
合板の切断加工の経験をお持ちになる方ならご理解いただけると思いますが。ノコギリの使用は合板の切断加工などには不向きなんですよ。
何故かと言うと、切断箇所がささくれ立って、最悪の場合は合板がわれて大変な事になったりします。
じゃぁ、合板をどうやって切断するのかと言いますと、カッターで切断するんです。
…まぁ~これがもう本当に大変で、指の関節が痛くなって、感覚が麻痺したようになり、ご飯を食べる時も腕に力が入らず、箸をもつ手がプルプル震える状態になり、そりゃもう大変なんです。
だから「半立体作品」の制作は面白いんですけど、なかなか普通に描くイラスト作品のように、次から次へと制作する事は無理なんです。
現在はCG作品やAI作品を制作しているので、そんな大変な思いはしてないのですが。
…でも、半立体作品制作は楽しいし、捨てがたいカテゴリーの作品なので。今でも制作はしたいのですが、大変だし、時間は無いし、仕事に繋がり難し、趣味の範囲から出ないので、現状は制作は困難なんですよ。
だから今後「半立体作品」を制作する場合は「合板のカット」が楽にできる作業環境が無いとなかなか厳しいんです。
なので楽に合板のカットができる「レーザ―カッター」や「超音波カッター」が欲しくて、欲しくて…
…でも仕事に忙殺される毎日で、ほこりを被って使わない…って事になりそうですが。
まあ、ご紹介だけして、心を落ち着けますw
【レーザ―カッター】
安いタイプは焦がしプリント加工だけで、合板などのカット加工はできません。
【超音波カッター】
超音波カッターはレーザーカッターのように切断面が焦げたりしないけど、スマートフォンやパソコンなどのソフトウェアによる精密な加工がしにくいアナログ感覚が残る最先端アイテムです。
まあ理想としてはアナログ感覚が残る道具の方がレトロクリエーターとしては、超音波カッターの方が好きかも知れない。
以上!半立体ポスターイラスト作品を製作して見たい、という方々と簡単加工アイテムをシェアできたら幸いです。