実は交通事故で頸髄(首)を損傷して、首から下がまったく動かなくなった父の介護を10年以上したんだけど。
その時に古武術の技が体に力が入らなくなった人の動かし方の介助が非常に役立つんだな…っと実感した事があるんだよ。
僕の場合は父が入院していた総合病院の理学療法士の先生が古武術をされていて、それを応用したテクニックを教わって父を起こしたり、持ち上げたりと、容易に出来る方法を得とく出来て、本当に当時は助かった経験をしました。
しかし、僕は先生から教えられた古武術の介助方法をすんなり実行する事ができたんだけど、ところが弟はなかなかそのテクニックを習得しきれずに、腰を痛めたりして苦労していたんですよ…
この習熟度の差はいったい何だろうと考えて…考察してみたんだけど…
そしたら一つだけ思い当たる事が有って、それはクリエイティブな仕事をしているか否かの差では無かろうか…っていう結論に至ったです。
このブログでも「食」に関することを書いたり、アート作品制作やクリエイティブな感性といった僕の日頃から意識してやっている事が共通して応用できると実感していて。
例えば、クリエイティブな作業では「配色の調整」要するに色の調整や「レイアウトのバランス」要するに、表現が人へどう映るのか…っていう部分が他の分野でも通用すると感じていて。
そういった思考を常々巡らせているクリエイター習性というか、そう言う所が古武術介護という、一見してクリエイティブな芸術分野とはまたく違う分野でも応用が出来たって思うんですよ。
まあ、飽くまでも個人的見解ですけど!
それを踏まえて我が弟は一般的サラリーマンで日頃から他者から与えられる提供物で過ごしている感じで、僕のように「発想」「応用」「発信」といったクリエイティビティな習慣が無い人なので、その辺が影響しているのでは無いかと思う。
そこで僕の場合はクリエイティビティなスキルを古武術の体術を応用した、介護の現場で患者さんの崩れたバランス感覚をどう補えるのかを想定して、自分自身に掛かる身体的負荷も考え、それを軽減して対処できるのか、という事をクリエイティビティな洞察力や感覚を駆使しつつ、当時は古武術で父の介助を心掛けていたって思うのです。
これが当時、自分自身が洞察力、観察力、想像力を駆使して父の介護をしていた感じですね。
こう言う事も有るので、日頃からクリエイターなる者は提供をされるものを使うだけの人にはなってはいけないし、感覚で対応するイマジネーション力を粗末にしてはダメだと思うです。
一般人でも古武術で介護する書籍を読んだところで、すぐには上手く行かないだろうし、力点をどこに持って行き、自分の体重も活かして余分な力を使わずに患者さんを介助できるのかも分からないと思いますが、それらを意識しながら古武術介護を活かせば本当に役立つと思います。
そして、一つ付け加えて、人それぞれ得意、不得意といった個性の差も有るかとは思いますが、もし突然家族の介護が必要になった場合、古武術介護もそこから覚える事になるので大変だと思います、しかし古武術介護を体得して損は無いと思いますよ。
そう言う不幸な出来事は無いに越したことはないですが、イマジネーション力を意識して鍛える事でいろいろな分野で応用は効くと思うので、芸術に限らずスポーツでもこのイマジネーション力は大いに必要な部分が有るし「こうすればこうなる」といった想像力を日頃から楽しく鍛えるのも良いかも知れません。
芸術分野以外にも応用ができるイマジネーション力を日頃から意識して過ごされている皆様とシェアできたら幸いです。