仲の良い芸大の先生に「大怪獣のあとしまつ」って映画は面白いよ!…って言われて、公開はすでに終了していたので、Amazon primeで観たんだけど…
途中で観るのをやめた!
まあ、タイトルからコメディなのかなって思っていたけど、見るに耐えられなかったんだよ!
参った…
本当に真剣に怪獣が好きな人が見たら、マジで怒り出すと思うよ!
たぶん、庵野さんは観ないと思うけど、もし観ていたら、たぶん眉間にシワをよせてただろうね。
ただ、怪獣好きなだけじゃなくて、僕の場合はそもそも小劇場の芝居のノリで作られた映画そのものが大嫌いなんだよ。
その小劇場のノリで、小劇場出身の俳優さんが、大げさに演じたり、カメラにフレームイン、フレームアウトしているのを見ると、それだけでもうダメなんだよね。
まあ、そのノリが好きで、面白いって思ってる人は居るかと思うけど。
僕の場合は映画にそんなモノを求めてないし、持ち込むなって思ってるんだよ。
それを、そのノリで、大好きな怪獣映画でやられたらたまったもんじゃない!
例えば「シン・ゴジラ」で政治的なやり取りをする、大臣とかの演出は、真に迫る感じで、フィクションだけどリアリティを感じられたし、演出に共感できた…
ところが「大怪獣のあとしまつ」の場合、政治的なやりとりが、先に書いたとおりの小劇場のノリで、もう、見るに耐えられなくなって、本当に途中で観るのをやめたんだよ…
僕は、たいがい面白く無い映画でも、最後まで制作者に敬意を表すつもりで観るんだけど、この「大怪獣のあとしまつ」だけど本当に耐えられなかった…
この「大怪獣のあとしま」が好きな人、ゴメンね、僕はこの映画はダメです!
でもね、本当はね、この「大怪獣のあとしまつ」を観る前までは、少しは期待していたんだよ…
…って言うのも、ゴジラにしろ、ウルトラマンにしろ、普通に考えて後始末は発生するわけですよ。
その後始末をどうするのか?をリアルに表現するのであれば、凄く良い作品になったと思う!
特にウルトラマンなどは宇宙人だの怪獣だのが大暴れして街を破壊するわけです。
まあ、街の破壊などは災害対策で処理されると思うんだけど、怪獣の死骸に至っては、どう処理するの?…って思ってたの。
特別処理班が存在していて、どういう対処をするのか、本当に興味をそそるし、見てみたい分けですよ。
これだけ頻回に怪獣が現れてウルトラマンに処されて、ウルトラマンが宇宙へ捨てに行ってくれた場合は良いけど、死骸だけ残された場合にどう処理するの…ってね。
その辺を突き詰めた内容を勝手ながら少しは期待していたんだけど、やっぱりダメでしたね…
でもね、庵野秀明監督の昭和特撮映画のリメイクは間違いなく、昭和の少年たちの思いを完全にトレースしてくれているんですよ。
本当に「シン・ウルトラマン」で着ぐるみ怪獣をそのままフル3DCGで表現する感覚なんて、僕たちの気持ちを代弁してくれた感じで、本当に嬉しかった。
今後も庵野シン・シリーズが続くなら安心して観に行けると思うし、「シン・大怪獣のあとしまつ」的な映画も撮ってもらえれば嬉しいんだけどね。
もし今後、庵野監督、樋口監督、以外で怪獣映画を新しく撮られるなら、そういった部分を本当に理解して撮って頂きたいものです!
シンの怪獣好きな方々とこの気持ちをシェアできたら幸いです!