まあ、タイトル通りなんだけど。
昨今、AI(人工知能)が絵を描いて、その精度の高さに業界がザワザワしている事は多くのクリエーターはご承知かと思う。
やっぱり「機械に絵を描かせて邪道だ!」的な方も多いでしょう…
ただ、僕の場合は来るべき時が来たって思っていて、それほど驚きもしなかったし、どちらかと言うと「肯定的」に捉えていて、ある意味、楽しみでも有るんだよ。
…まあ、自分の経歴が手描きから始まり、エアーブラシ、半立体造形、そして現在はCGといった、新しいツールを積極的に取り入れて、イマジネーション表現をして来た経緯もあるし…
何しろ個人的には、科学や物理など理数系の事も、文科系の身だ有りながら、凄く好きというのも有るw
なので、一概に皆さんが同じ考えだ…とも言えないんだけど。
だから今更、AIが人間を超越した、ってだけでは驚かないし、これからどうすれば共存できるかという、青写真も持っているから心配もしていないんだよ。
映画「2001年宇宙の旅」の人工知能「HAL9000」の暴走や「ターミネーター」みたいにAIが人類を滅ぼす未来は来ないと思ってるw
むしろ人間はAIに管理された方が平和に過ごせるとまで思っているんだよw
だから、まず言っておくけどAIだからと言ってビビらないこと!
AIは鉛筆や筆などの道具と同じで「人間が使ってこそ意味が有る」…そう言うものだと心得た方が良いと思う。
ただし!なめてかかっているとAI社会に押しつぶされる可能性は高い!
その辺は注意と先見的な投資は必要になってくるとは思うよ。
そんなAIイラスト・絵画の凄さを驚きを持ってネット界隈で騒ぎとなった一因が「Midjourney(ミッドジャーニー)」という、AI描画サービスだろうね。
すでにご存知の方も多いかと思うけど、「来るべき時が来たのか!」と世界の業界人が悲鳴を上げた出来事が、米コロラド州で開催されたファインアートコンテストで1位をこのMidjourneyで描かれた作品が受賞した事だろう。
このMidjourney作品は僕が審査に入っているコンテストにエントリーされても、間違いなく1位を受賞するレベルの作品である事は言っておくよ!
ただ、AIで作成された作品だと分かれば、現状のコンテストなどでは、失格になる可能性も大いに有ると思うが、出品者自身が自己申告しなければ、そのままめでたく受賞となってしまうだろう。
このレベルになると正直、審査員にも見ただけでは分からないんだよ。
むしろ凄すぎて、超天才が描くレベルの作品なので、怪しまれる可能性も、無きにしも非ず…
目の肥えた審査員でさえ、見抜けない段階にまでAI描画は進化してきていることを実感したし、思い知らされた出来事でも有った。
だからね、もうステージは「AI絵画・AIイラストは怪しからん!」と言ってる段階じゃないんだよ。
実はね、僕は今回とよく似た経験を過去、若い頃に経験しているんだよ。
現在のクリエーターさん達は、普通にAdobe社の主力ソフト「Photoshop」、「illustrator」は使ってるよね?
このソフトウェアが登場してDTP(デスクトップパブリッシング)という言葉が広告業界、印刷業界を激変させてしまう出来事が有ったの…
それまで版下職人、写植職人と言われる昔からの技術を持った人達の多くが廃業に追いやられた出来事が有ったんだ…
もちろん、この新しい波に乗れた人、乗れなかった人は出て来るわけで、従来(古い)の形式の仕事をしていた人は吹っ飛ばされてしまって、積極的に「Photoshop」を導入した人は生き残ったって事なんだけど…
今じゃ普通に「Photoshop」とか使ってるでしょう?
これが自然淘汰であるとも言えるんだけどね…
このAI騒動も同じで、自分が製作するモノにAIというツールを採用するかどうかの選択で将来の天国と地獄が決まるのではないかと僕は考えているんだよ。
過去のAdobeバニック再来とも言えるけど、この時の経験から導き出された、生き残り作戦は「AIを受け入れるか否か」が明暗を分ける事になると思う。
…「AIを採用?」又は「AIを使用」でもいいけど、どう使用して生き残るの?って思う人もいるでしょうね…
先ず!AIに「絵を描きなさい」って言うだけではちゃんと仕事はしてくれない!
このAIに自分が描きたいモノを伝えないとちゃんと描いてくれないんだよ。
どう伝えるかと言うとGoogleで探し物をする時の検索で、キーワードを入力するでしょう?
要領はそれと同じで、探し物にまつわるキーワードを複数入力して、目的の物を絞って行く感じで、やる事は共通しているんだよ。
まあ、最近で言えば、質問・疑問をAIが回答してくれるChatGPT(チャットGPT)の方が近いかも知れないけど。
こんな感じで自分のイメージをAIに伝えて、或いは、覚えさせてAIを育てて行くのが、このAI描画方でクリエーターが生き残る手段って事なんだ。
例えば「伝える、或いは教える」そして「育てて行く」…「AI」という文字を抜いてみればいかがですか?
我々が普段、子供やペットなどに使用するワードになりますよね?
そう言う事なんです「AI」も「子供やペット」と同じなんですよ!
育て方しだいで「良くも、悪くも」なる…「AI」もそんな感じだという事です。
自分が競馬の調教師やオートレースのメカニック或いはレーサーになった感じで、「AI」に自分のスタイル、イマジネーションを教えて、育てれば、正しくお絵かきAIとクリエーターは共存できると思う!
だから、怪しからん!反対だ!って、最初からAIを拒否するのではなくて、どう共存できるかを考えた方が無理がないし、生きやすいのではないかな!
以前のブログでも言ったけどアート作品は「上手い」「下手」で評価するのではなく「面白いか否か」で判断するものなんだよ。
そう考えると良いイマジネーション、感性を持っていれば、技術面ではAIの方が上なので、上手く作品を具現化してくれるはず!
もし、それが出来ない人は、そもそもがクリエイティブな世界には不向きな証し!
どう判断するかは個人の勝手だが、今後、苦労すると思ううよ。
ただ現在、残念な事にご紹介した「Midjourney」に無料のトライアル版が有ったんだけど、相次ぐ不正使用により、現在停止されていて、今、利用できるのはサブスクリプションのコースだけとなっている。
なのでAI描画がどう言う物かをお試しください…って書きたかったんだけど、その辺はそれぞれの方にお任せしたいと思います。
AIイラスト・絵画の未来を肯定的な皆様と思いをシェアできたら幸いです!