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クリエーターの脳内思考を垣間見せるブログです!

【アート・仕事】AIイラスト・絵画の未来をクリエーターはどう生き抜くか…(2) AIイラスト・絵画のコンテスト

 前回に引き続き、AIイラスト・絵画の未来について書いていきたい。

 

 まあ、確実にAIクリエイトの社会が来る事は間違いないと思う。

 

 なぜ、そう思うかと言うと、前回、僕が経験した過去のDTPショックとでも言うか、Adobe社のソフトが商業デザイン、美術、広告業界、印刷業界を一変させた過去の出来事を書いたけど。

 

 

 

 このAIクリエイティブ社会の到来に関しても、作家、クリエーターなど、自身の技術で仕事をして来た方々にして見ればたまったもんじゃ無い事だけど。

 

 所詮、作家やクリエーターは商業デザイン、広告業界から収入を得て生業をたてていて。

 そして、その商業デザイン業界そのものにして見れば、AIクリエイティブ社会の到来は、高いコストをかけて受注するより、スランプ、疲れ知らずのAIに仕事をさしる方が重宝する事は間違いないし、AIの導入を拒む理由がないんだよ。

 

 むしろ歓迎されるべき事だと思う。

 

 そうなれば作家、クリエーターなど、職人的利害は意に介さず、商業デザイン業界のAI化は押し寄せる津波のように我らクリエイターを呑み込んでいく、最初にも書いたがATPショックも正しくそれだった。

 

 AI描画は怪しからん!って言ってる先生方はスマートフォンはお持ちで無いのかな?

 

 そのスマートフォンというデジタル機器そのものが、ハンドメイドの紙媒体などを駆逐している最たるものだとは考えてないのかな?

 

 だから先ず、怒るまえにデジタル文化を受け入れている事実を認めて先へ進む方が賢明だと思うんですよねw

 

 まあ、前置きが長くなったけど、第二弾の今回のテーマ「AIイラスト・絵画のコンテスト」についてなんだけど。

 

 このテーマこそが僕自身に迫り来る津波なんだよね。

 

 まず現在、デジタル作品の出品を許している各コンテストはもろにこの影響をうけるわけだけど…

 

 しかし、審査にかかるそのデジタル作品を現場で見分けるスキルを持った審査員がいない!

 

 AIの専門家なら、AIがとりうる規則性を見抜く事が、ひょっとすれば出来るかも知れないが、たぶん専門家でも審査会場ですぐに判断する事は無理かもしれない。

 

 だから我々、審査員は、AI作品を見抜く神眼を鍛えるよりも、当面のところAIに「盗作」という概念ないから、そちらに集中しした方が良い。

 

 将来的に「AI作品を見分けるAI」なども登場する可能性も有るが、それまでは人力で何とかしのぐしかないんだよね。

 

 そこで僕が当面の対策として提案したいのが「AI作品出品を認める」ということ。

 

 ただし、ハンドメイドで制作された作品と部門分けして「AI作品部門」を設けることなんだよ!

 

 これはね、前回も書いたけどAIは育てる必要が有るんだよ、いきなり描けって描かせた所で理想の絵は描いてくれない!

 

 こう言う事に類似する業界は古くから既に存在しているんだよね…

 

 しかも、100年以上の歴史を持つ業界が実在する!

 

 それは「競馬」もしくは「自動車レース」がAIを使ったコンテストに共通する業界なんだよね。

 

 いまAIを使わずにイラスト・絵画を描かれているクリエーターたちは、速さの順位を競う業界で言えば「陸上競技」なんだよね。

 

 そこに馬に乗った選手が登場したら、人間に勝ち目はないよね?

 

 だから競技を変えて「競馬」になるかけ。

 

 また「競馬」に700馬力を超える「F1レーサー」が加わったら…1馬力の馬には勝ち目はない、そう言う事なんですよ。

 

 「陸上競技」「競馬」「自動車レース」すべてに人間は中心に介在しているんですよ。

 

 馬や車は勝手に競い合いはしないんです。

 

 だからAIを使用した作品でも住み分ける事で共存は可能だと考えるのです!

 

 ハンドメイド作品とAI作品の住み分けして、ハンドメイド作品を保護する、そういう形にして、さらにAI商業デザイン利用の促進にもつなげる…

 

 これが、僕が考える今後のAIイラスト・絵画のコンテストの意義なんです!

 

 また、コンテストの審査員の多くは業界人で、AI排除というのも困る立場だろうし。

 

 そして、残りの審査員も美大や芸大の先生だったりするので、AI商業デザイン学部みたいなものが出来たりすると、大ぴらに「AI反対」なんて言っていられなくなるし。

 

 今後のコンテスト運営で、AIの取り扱いは、こう言う形で、専用部門を設けて対処するのがベストだと思うんだけどね。

 

 それで、もし、AI作品をハンドメイド部門へ出品した、エントリー者が発覚した場合は失格はもとより、詐欺で告訴するという法的措置を出品項目に記して抑止するかたちで、部門同士の垣根をつくっておくのも大事!

 

 ただね、このAI作品の推進を憂慮される先生方には、お叱りを受けるかも知れないけど、僕自身は非常に「AI作品部門」なるものに興味津々なんだよねw

 

 だって人知を超えた異次元の作品がドンドンと出品されえて来る可能性が大きいんだよ!

 

 見てみたいと思いませんか?w

 

 クリエーターたるもの好奇心の塊だから、自身の不利益よりも、好奇心が勝ってしまう性の生き物なんですよw

 

 このAIイラストコンテストの推進を肯定的な皆さんとシェアできたら幸いです!