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クリエーターの脳内思考を垣間見せるブログです!

【アート】国立美術館にAI作品が展示される可能性… 「2023 第107回 二科展デザイン部」

 例えば、イラスト作品を展示されるとして、イメージされるのが、街の画廊、ギャラリーだったり、ショッピングセンターや駅などの多目的エリアだったりをおもいうけべるよね…

 

 そして美術館での展示…と聞くと著名な芸術家の作品展示をイメージしたるする。

 

 たぶんね、イラストが国立美術館や県立美術館、市立美術館で展示される可能性が有る、日本で唯一かも知れないコンテストが有るんだよ。

 

 それはね「二科展デザイン部」!

      募集要項はこちらね→【2023 第107回 二科展デザイン部

 

 以前は他にもイラストなどが展示されるコンテストが有ったように聞いているけど、現在は一般公募で二科展デザイン部が唯一かも知れない。

 

 まあ、自分の個展を開くような事じゃないけど、入選すれば確実に六本木の「国立新美術館」に展示される。

 

 加えて、受賞もしくは上位で入選した場合は全国巡回作品として1年間、日本各地で開催される二科展で展示されたりする。

 ※美術館の規模によっては地元入選者が優先されて他県の方は展示されないことも。

 

 それで普通のスポンサー付きのコンテストと違って、出品料なるものが必要になるけど、ギャラリーで数十万円払って個展を開催して身内にお披露目会をするか。

 国立美術館で数千人、数万人の目に自分の自信作を観てもらうか…まあ、それぞれ個人の考えも有るとは思うけどね。

 

 さて、前置きはここまでして画像生成AIで制作した、或いはAI作品にプラス加筆した作品を「二科展」に出品できるのか…って事なんだよね。

 

 知り合いの二科会の幹部の先生にAIについて聞いたところ「そう言う作品が今まで応募された事が無いので分からない…」との事なんだよね。

 

 簡単に言えば今年はルールがまだ無いって事なんだよw

 

 つまり、出しても「AIだからダメ!」って事は無いと考えて良いのでは?w

 

 それでね最初にAIの画像を見た事が無いって言っていた先生に、僕が無料画像生成AIサービスの「mage」で制作した簡単な作品を見せたわけ…

 

www.mage.space

 

 ただ!前置きして置くけど、僕もクリエーターの端くれだから、そこそこの作品を見る目を持っているから、つまらない作品を先生には見せて無いって事は言っておくよ!

 

 それで、幹部の先生に、これAIで作ったんですけど「受賞できますかね?」って見せて聞いたのw

 

 そうすると先生はニヤニヤして「可能性は有る」との答えでしたw

 

 ただ言っておくけど僕は二科展の公募には出さないので「受賞」は有りません!w

 

 それで、その後、いろいろとお話を何人かの先生とさせて頂いたんですけど、共通して先生方のAIに対する認識は「興味深々」だったw

 

 それで親しくさせて頂いている先生に、もう一歩、踏み込んだ質問をしたんだよね。

 

 「AI作品で著作権問題が出ていますけど…」って直球で聞いたのw

 

 そうすると「もちろんハンドメイドの作家の保護は必要!」そして「AIに限らず盗作はダメ!」「画風の類似性を問題にしている作家は今まで誰の絵も見ずに、絵を描いて来たのか?もしそうなら問題追及すれば良い」…などなど、ご自身の意見と前置きされながら答えて頂きました。

 

 そして最後に「AIに画風をマネされたヒーヒー言う前に、マネされた自分がAIを使えばそれ以上の作品が出来ると思わんか?作家ってそう言うモノだろ?」

 

 まあ、この辺は僕の考えと一致しているし、自分に自信が無ければ人の作品を審査なんて出来ませんよね。

 

 あとね、二科展デザイン部の募集要項で「表現技法や材料などは自由ですが、必ず出品者の創作未発表の作品であること」と有るんだけど。

 

 この「創作未発表」が「AI」となる可能性も有るし、AIに「プロンプト」で作画誘導する部分が「本人の創作」となる可能性もある。

 そして「表現技法や材料などは自由」の部分に「AI」が含まれるかも知れない、要するにAIが道具って事だね。

 

 まあ、それらは今後の流れ次第で要項に変更が加わるかも知れないけどね。

 

 そして最後に、最初に質問した幹部の先生は「我々は今まで目の前に出された作品を制作者、技法、国籍、など関係なく作品を見たままに評価して来たし、これからも変わらない」って仰っていました。

 

 まあ、AIの作品に限らず国立美術館に自分の作品を展示してみたい人はチャレンジして見てはいかがでしょうか?

 

 チャレンジ精神旺盛な皆さんとシェアできたら幸いです。