最近、画像生成AIを使って製作した作品発表をWEB上でされていて、その作品に対して心無いネガティブなコメントを書き込まれて、悩まれている作家さんも多いようですね。
また、作品の発表の場もWEB上でしかない上に、否定的な考えの人からの攻撃に耐えて、鬱々とした気持ちになられている作家さんも多いのではないでしょうか…
ただ僕も画像生成AIはハンドメイド作品と分けるべきで、同じモノじゃ無いと思うので、一緒の評価するべきだは無いと思います。
将来的にはAI、ハンドメイドはそれぞれ独立したモノとして取り扱うべきです。
例えば、今までの絵画コンテストを自転車競技とすると、エンジンが登場してオートバイでその競技に参加するようなものですから、分ける必要は早急に必要だと思います。
今のところ自転車競技にバイクの出場はダメというルールがない混沌とした状態なんですよ…
そう言った未熟なルールの混沌状態だからこそ、絵画コンテストへAI作品を出品して、審査員にこの状態をどうするのか問うのも一つの方法ですし。
従来の権威をもった所で評価を受けて入選・受賞すれば、それが一つの武器にもなります。
またWEB以外での評価は必要ですし、それが国立美術館や県立美術館、市立美術館など、芸術作品の殿堂にAI作品が展示される事でアートとしての評価が得られるのです。
そこで、先日も二科展デザイン部門では今のところ「AI作品だから…」と言う事ではじかれる事はないとブログで書きました。
WEB上で作品発表して、有象無象の人から追い詰められて卑屈になるより、現役バリバリのトッププロの審査員から評価を受けて堂々とこれは芸術だという評価が得られたら良いな、と思いませんか?
二科展の審査員は「出品された現物作品」しか評価対象にされません!
制作過程でAIを使おうが、ハンドメイドで何百時間かけた作品であろうが、目の前に有る出品作品が「面白いかどうか」でしか評価しません!
ある意味、公平で「良いモノは良い」だけのシンプルな評価基準です。
だからこそ、制作過程までの評価を得たいなら、それを審査員に伝える手法で作品を製作しなくてはいけません。
例えば、繊細で細かい切り絵作品を出品されたら、審査員はその技術も含めて評価しますし、プリントアウトされただけの作品より、良い評価が得られるでしょう…
…と言う事なんです!
近い将来、AI作品はそういった繊細な実体的表現の領域にまで確実に入ってきます。
今のところは画像生成AIを使ってプリントアウトされた作品でも入選する確率は高いと思います。
だからこそ今がAI作品のチャンスなんです、出品の狙い時だと思います。
受賞を逃しても入選すれば確実に国立新美術館に展示されますし、それが100年以上の歴史を持つ美術展である二科展での評価となればAI作品が100年の歴史に名を遺す偉業とも言えるでしょう。
また、二科展デザイン部の審査員は全員現役のクリエーターでデザイン事務所を持つ業界人や美術系大学の先生などで構成されています。
そして現在、それらの先生方の多くは自社へのAIオペレーターの導入などを検討されている時期だと話しを最近よく聞きますし、AIに寄せる興味は高いと思います。
WEB上でAI作品を発表して、ネガティブな声に耐えるより、B1パネル、B2パネルに作品を出力して、ネガティブな声を跳ね返す既成事実を作ってしまうのも、一つの手じゃないでしょうか?
悩める昨今のAI絵師さんたちと問題をシェアできたら幸いです。