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クリエーターの脳内思考を垣間見せるブログです!

【アニメ・映画】宮﨑 駿 「君たちはどう生きるか」考察1・「このアニメは宮﨑 駿が吉野 源三郎へ捧げる供物」そして「これから始まる宮﨑 駿のアニメ道宣言の儀式」

 もう、そろそろ良いかな…って思うのでスタジオジブリ宮﨑 駿 監督の「君たちはどう生きるか」のネタバレ有りでブログに考察を書いて見ようと思う。

 

 まあ、未だに真の内容は不明でいろいろな人がいろいろと考察されているけど、僕は一切、他の人の考察は見ていない!…っと言いたい所だが、ネットで検索などをしていると、嫌でも目に入ってしまうので仕方ないけどw

 

 ただ、他人の考察に影響されたりしないで、映画館で最初に観た時の考えをそのまま書いて行こうと思う。

 

 だから、既に事実が判明している事が有ったりしてもそれは無視して書いて行きたい。

 

 そして、今回の僕の考察の起点は「君たちはどう生きるか」の公開前に鈴木敏夫プロデューサーが言っていた「このアニメは宮﨑 駿 の自伝的な作品になる」って言葉を起点に考察を進めていきます。

 

 それでに上記にも書いた「自伝的な作品」の事から考察して行きたいと思うんだけど「自伝的」の「的」って何なの?…「自伝」では無く「自伝的」ってどう言う事か…

 

 まあ、この「自伝的な作品」のキーワードは本編を観る前に知ったんだけど。

 

 この「自伝的」の「的」って聞いた時にすぐ、このアニメは宮﨑 駿 監督の自伝を比喩表現で語る作品なんだなってすぐに分かった。

 

 そして本編を観る前に書籍「君たちはどう生きるか」の著者 吉野 源三郎 氏の息子と孫がスタジオジブリでの最初の試写に招かれて鑑賞された事を孫のライターである吉野 太一郎 氏が作品公開直後に当時の事を書かれていた。

 

 内容は祖父の作品とは全く違う、わけのわからないファンタジーを見せられて、どういう話かの説明もされず、キツネにつままれた感じで、そのまま帰った…

 

 …などと言う記事を書かれていたんだよ。

 

 その試写前に付箋だらけでボロボロになった祖父の本を小脇に抱えた宮﨑監督がニコニコしながら感謝の挨拶と試写終了後に再び挨拶と公開までは内密にという言葉をかけられただけで…何だっただろ?という気持ちだったそうだ。

 

 まあ、宮﨑監督が長年愛読した書籍のタイトルをお借りしたという、亡き吉野 源三郎 氏に代って、息子さんとお孫さんに感謝を伝える意味もあるだろうが…

 

 でもね…それ以上の意味がこの試写招待には有ると僕は思うんだよ…

 

 それはね、吉野 源三郎の血を受け継ぐだれかに、この作品を見せる事によって、本当の意味でアニメ「君たちはどう生きるか」が完成するという、秘めた思いが宮﨑 駿 には有ったかも知れない…って考察するんだよ。

 

 ある意味、人生に置いて何かを仕切り直す儀式的な作品で供物を吉野 源三郎に捧げる的な感じ…

 

 だから吉野 源三郎の息子が孫がこの内容が分からなくても、周囲に理解が得られなくても、子孫に見てもらう事で宮﨑 駿は良かったんだと考察する。

 

 ハッキリ言ってしまえばアニメ「君たちはどう生きるか」は「宮﨑 駿による宮﨑 駿の為の宮﨑 駿のアニメ」って事なんだよね。

 

 だから自分さえ意味が分かっていたら良いし、わざわざ言葉を労して人に伝える必要も無い、だから内容は人に向けて解説しないし、真実を伝える必要も無い…そういう作品だと思うだよ。

 

 ただ鈴木敏夫プロデューサーだけにはある程度の内容は伝えていると思う…なぜなら鈴木さんが首を縦にふらなと作品自体が作れないからね。

 

 また、こんなエピソードも耳にしたんだよ…

 

 ある制作に参加したベテランアニメーターが作品名は伏せてX(旧Twitter)で、公開より一年前に相当ストレスたまっていたのか「僕たちは今なにをやらされているんだ?」ってポストしてボヤいていたらしい…

 

 たぶんこの作品に携わった人たちはみんなそうなんだと思う…

 

 先のにも書いた「宮﨑 駿による宮﨑 駿の為の宮﨑 駿のアニメ」なので、周囲にあれこれ伝える必要も無い、監督からは作画の指示だけで、どういう場面で、どういう流れなのかは一切伝えられず、監督が納得のいくまで同じ事を繰り返させられる…

 

 如何にベテランアニメーターだとしてもたまったもんじゃないし、ベテラン故にこなせた仕事だったのでは無いか…っと考察する。

 

 まあ、これだけでも宮﨑 駿 監督の今までも製作スタイルからは大きく違っていて「おや?」って思うところなんだけど…

 

 正しくこう言う変化こそが、このアニメ「君たちはどう生きるか」を製作し供物して吉野 源三郎に捧げ、世に高らかに「僕はこう生きてきました、そして、これからこう生きていきます」…と宣言する作品なんだと考察した。

 

 その後、日本テレビスタジオジブリが吸収されるという大きなニュースが発表されて、あぁそう言う事なのね…って思ったよ。

 

 アニメ「君たちはどう生きるか」は宮﨑 駿が、この変化に新しく自分のやるべきスタイル、そして、今まで自分の理想とはかけ離れしまった状態のアニメ業界で自分を変えて、新しく生きていく意味も加えた作品なんだと思う…

 

 それが、書籍「君たちはどう生きるか」で吉野 源三郎に問われた事へのアンサーと、これからの決意を示すアニメ「君たちはどう生きるか」という儀式になったのかも知れないね。

 

 さて、まだまだ勝手な個人的考察は続けますが、「君たちはどう生きるか」はどう言う素性の作品なのかの考察はここまでにしたいと思います。

 

 「君たちはどう生きるか」を勝手にアレコレ考察すて楽しまれている方々とシェアできたら幸いです。